メモリズムとは
メモリズムプロセッサは、CPUやGPUなど従来型プロセッサが苦手な「データ検出を伴う処理」を肩代わりするプロセッサです。従来型プロセッサとメモリズムプロセッサの分業処理により、「情報処理の近代化と呼ぶに相応しいコンピュータのリニューアル」が実現し、人と地球にやさしいコンピュータに変身いたします。
人と地球に優しい情報処理社会を実現するために
2024年5月20日
株式会社エイ・オー・テクノロジース
代表取締役 井上 克己
メモリズムプロセッサ開発の経緯
当社は2010年9月の創業以来、様々な研究機関や一般企業ならびに個人・企業の投資家の皆様から大きなご支援を頂き、情報検索専用のプロセッサ(商品名:メモリズムプロセッサ)の研究開発を行ってきました。
その目的は、ノイマン型コンピュータの最大の課題である検索バスボトルネックの問題を克服し、コンピュータを「速い、安い、便利」で、誰にでも簡単に利用出来るようにする事です。
2023年3月に4つ目のプロセッサ(TSP)が完成し、これにより常用される情報の検索やマルチモーダル検索がインデックスやメタデータに頼る事なく実現可能になりました。
「史上最も役に立つコンピュータ」が誕生したと言っても過言ではありません。
その直後の2023年7月、当社は千葉県より「革新的ベンチャー企業成長促進プログラム事業」に採択され、多くの専門家の支援を受け2024年3月までメモリズム技術を世界に羽ばたかせるための戦略の立案を行ってきました。
この事業で開発した手法ならびにメモリズムプロセッサの応用技術等は「情報処理の近未来の設計書」と呼ぶに相応しい宝の山です。
2024年4月にTSPの特許も取得し、4つのプロセッサの特許が揃いましたので、この技術の販売を開始します。
メモリズムプロセッサ技術の恩恵
メモリズム技術の革新性とメモリズム技術がもたらす恩恵は図り知れません。
一部をご紹介いたします。
開発負担問題
開発リスクが少なく安価でインデックスやメタデータに頼らず情報の検索が可能な半導体プロセッサの開発に成功しました。
僅か4つのプロセッサで、常用される画像・音声・動画・テキスト・数値などの小規模から大規模な情報の検索やマルチモーダル検索が可能になります。
この技術が標準化される事により検索システムのコア部分の開発が不要になり無限のアプリケーションに利用出来るようになります。
何より重要な事は、現在のシステムより大幅に高性能で便利なシステムや製品が、現在のシステムより安価に利用出来るようになる事です。
リアルタイム問題
現在の情報検索処理はリアルタイム処理が困難なためバッチ処理にならざるを得ません。
金融機関等で夜間バッチ処理が間に合わなくなった時の被害は大きな社会問題に発展します。
メモリズム技術はこのような社会的な問題の解決はもとより、あらゆる組織で必要な鮮度の高い情報の活用に寄与します。
電力問題
全世界で検索処理に消費される電力は図り知れません。情報処理全体の7割に達している可能性があります。
メモリズム技術によりこれらの電力を仮に半分にする事が出来れば地球に優しいコンピュータ技術になります。
IoT問題
エッジ端末の電力削減に大きく貢献いたします。
生産性問題
メモリズム技術による情報検索の待ち時間の解消や短縮は、人々の仕事や生活の無駄時間の削減、生産性の向上、さらには新技術の発明や新たな発見に直接寄与します。
AI問題
AI技術は大きな進化を遂げ我々に様々な恩恵を与えてくれますが、その反面AIが自己増殖して人間をコントロールする事や、人の仕事を奪う事などが危惧されます。
メモリズム検索技術は人間の意志で動作するもので、人間に危害を与えるような技術ではありません。
またAIシステムは専門性が高い技術ですが、メモリズム検索技術は専門性が高くありません。
メモリズムプロセッサと(情報)データがあれば、直ちに様々な情報の検索が可能になりますのでプログラムを書けない人でも利用可能です。
マイ検索エンジン(システム)
これまで情報の検索システムは高価で大型、専門性が高く、個人利用は出来ませんでした。
メモリズム技術によりマルチモーダル検索が安価で素人でも可能になると、自分の大切な情報を自分自身で検索する事が可能になります。
AIとの相乗効果
検索技術はAIシステムを開発する上で必要不可欠の技術であり、またAIシステムに組み込まれる事も少なくありません。
AIの長所とメモリズム技術の長所を組み合わせして利用する事により、AIとメモリズム技術は車の両輪のような役割を果たします。
DXの推進
検索機能がないとビッグデータを利用する事が出来ないので情報処理システムの殆どに検索機能が組み込まれています。
しかしながらこの検索機能(システムとプログラム)は専門性が高く、高価で大型になりDXの普及の妨げになっております。
メモリズムプロセッサを搭載した情報処理システムはこの問題を解決するばかりでなく、システムの検索性能を事前に保証出来るようになるとともに、増設(スケーリング)も容易であるので安心してシステムを導入する事が可能になります。
従来システムとの連携
メモリズムプロセッサは現在のコンピュータと親和性が高いので、従来のシステムに組み込む事や、追加機能として利用する事も可能です。
検索技術の標準化
これまで検索技術は各社毎に様々な手法が開発されてきました。
メモリズム技術により画像・音声・動画・テキスト・数値などの常用される情報(データ)の検索を標準化する事が可能になります。
検索技術の標準化によりコンピュータはより一層使い易く便利に進化し、情報処理の健全な発展で全世界の経済、文化、社会レベルの底上げに寄与するものと期待出来ます。
これまでご支援を頂きました多くの皆様に心から御礼を申し上げる次第です。
詳しくは技術解説書もご参照下さい。
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